TOP焼き物話 ≫ 柳宗悦の美意識

柳宗悦の美意識

先日から柳宗悦の「茶と美」を読む。面白い。揺さぶられる。
創作力も大事だが、鑑賞力がより大事なのでは、とかねてより私は思っている。
春陽会の先達、中川一政は眼高手低、と言った。眼力なのだ。美しいものを見抜く眼なのだ。手は後からついてくる。
柳は銘や落款を鼻で笑う。美しい ものは直に見ればよいのだと。ものを見ずして箱書き、 銘を有難がるエセ美術愛好家。半世紀以上前の柳の叫びは今もそのまま色褪せることはない。
そして柳にとってのまことの美しきものは、自然に寄り添う日々の暮らしのなかから生まれた、功利を求めようとしたものでない下手の暮らしの道具達であった。その道具、うつわ、衣服等。それぞれの生まれた地域にあるものを使って少しでも暮らしを楽しく美しく豊かにしようと願って精魂込めて作られたものたちであった。祈りの工芸である。
日本民芸館に展示されている柳が全国を歩いて蒐集した美しきもの達。
なぜこんなに心を打つのか、力があるのか、美しいのか。
日本伝統工芸展の立派な作品を見ても悪いが私にはこの心持ちが起きてこない。
東京で美術公募展に足を運んでも、俺が俺がの展示には辟易させられる。
だがとまれ、それは自らの課題である。
さほどの仕事と胸を張るものでは全くない。けれど自分の眼に卑下はない。
ならば。
少しずつ見える美しいもの。しっかり捕まえて、そして見てもらわなくては。使ってもらわなくては。







12月に日本民芸館に行った時の写真。
本当は撮影NG(´;ω;`)なんだけど。
日本の手仕事は凄い!!

Comment













非公開コメントにする
Trackback

Trackback URL